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DXってなに? – 『「DX 推進指標」とそのガイダンス』から考える。

DXって最近よく聞くけどなに??

様々な情報媒体で「DX」という文字を目にします。
けど「DXってなに?」「うちには関係ないや」「DXうちもやったほうがいいのかな?」と、よくわかっていない方が多いのではないでしょうか。
今回は経済産業省が出している≪「DX推進指標」とそのガイダンス≫を読み解き、今後の酒蔵像についてお話をしてまいります。

DXってなに??

<参考: 「DX 推進指標」における「DX」の定義>
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
経済産業省の資料には、上記のように書いてあります。
DXとは、「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略で、簡単に言うと「デジタルを利用した変革」という意味です。
経済産業省の文章を簡単に説明すると、『ITを活用してビジネスに関わるすべてをより良くし、国内外で優位を築いて事業を続けられるようにしよう』ということになります。
しかし、DXの定義は曖昧で、企業によって様々な定義が存在していると思います。
ここで重要なのは、難しく考えすぎないこと。
根本的な目的は「顧客に付加価値を与えること、お客様により喜んでもらうこと」であり、その手段としてITを活用しようという話です。

どの会社もDXを行っているの??

DX推進指標ではDXの成熟度レベルをレベル0~5の6段階で定義をしています。
<参照>経済産業省≪「DX 推進指標」とそのガイダンス≫
この表をもとに、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が2020年に「DX 推進指標 自己診断分析」を行っています。
2020年に発表した「DX 推進指標 自己診断結果 分析レポート」によると、全企業における全指標の平均現在値は1.45となっています。
<参照>独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「DX 推進指標 自己診断結果 分析レポート」
小規模一般企業に関しては、全指標の平均現在地は0.74と、極めて低い数字になっています。
「未着手」or「一部での散発的実施」の企業ばかりという現状なのです。

小さな酒蔵にもDXは必要??

結論から言いますと、必要です。

DXを行うことで、下記のようなメリットがあります。
①業務の効率化
②消費者の変化に対応したビジネスができる
③効果的な商品開発ができる など

しかし、すぐにはできません!!

DX研究者であるIMDのマイケル・ウェイド教授は、「全世界で取り組まれているデジタルトランスフォーメーションの95%は失敗に終わっている」と発表し、世界中に衝撃を与えました。
正しいステップでDXを行わなければ、失敗する可能性が非常に高いのです。

第一のステップとしまして、「蔵元(経営者)がDXの意味を本質的に理解する」ことからスタートをしませんか?

次回は、DXを進めるためのステップについてお話ししようと思います。